日本と海外の休暇内容や日数を比較してみた【有給休暇・祝日・病気休暇など】
この記事は2016年11月に書いたものを、2017年12月12日に加筆・修正したものです。
我が家は一家で海外移住を目指しています。実際日本を離れて移住すると今の生活と何がどう変わるのか、時々少しずつ考えています。
今回は休暇について。
※他にはこんなものも比較しています。
身近なところでざっくり比較
手始めにどんな感じか、日本に住む我が家とフランスに住む義理の両親を比べてみます。
我が家(日本)
家に帰ってからごはんを作り食べたらもう23:00過ぎ。そのまま少しネットなどをして寝る準備→就寝。
長期休暇は取れても1週間程度。日本中が休みなのでどこかに行こうと思っても混むし高い。結局家で何もせずだらだら過ごし、気が付いたら休暇おしまい。
でもこれでも悪くはないのかもしれません。中には毎日終電とか全く長期休暇が取れない方もいらっしゃいますよね。
義理の両親(フランス)
18:00前には帰宅して食前酒を飲みながらリラックス。その後ごはんを作って食べ、食事の後はテレビを見るなどしてのんびり過ごす。
旅行は国内外問わず年に2~3回。しかも1回がいつも2~3週間で、ゆっくり観光や買い物を楽しむ。
勤続年数など違うこともあるので単純に比較はできませんが、さすがバカンスの国フランス。人生を楽しんでいる感じがします。うらやましい!
日本の休暇事情
では次に、データを見て比較してみます。
有給休暇
こちらは去年エクスペディアが発表した、有給休暇の取得に関しての国際調査です。
2017年の最新の調査が出ました!悪化してる……。
これによると、日本の有給休暇日数自体はものすごく少ないというわけではなさそう。
日本より少ない国もありますね。最下位は韓国の消化率40%。15日の有休のうち取得されているのはたった6日だそうです。←消化率、2016年から日本が最下位の50%となりました。
1位はブラジル・フランス・スペインの取得率100%で日数も一番多い30日。日本の取得日数は10日なので1位の国とは日数に1/3もの差があるんですね。
日本の消化率の50%ですが、有給休暇の計画消化も含まれているはずなので、自主的に取りたいときに取る有休の消化率はもっと少ないかもしれません。
私は知らない間に計画消化にたくさん有休が使われていて、びっくりした思い出がありますよ。
この調査によると日本人は「有給休暇取得に罪悪感を感じる」、「自分の有給残日数に関心がない」、「休み不足を感じていない」とのこと(2015年の調査より)。
休むことに罪悪感を感じてしまうから休まなくなる。
その結果、自分の有給日数がどうでもよくなり、それでも生き抜いていくために休み不足を感じないよう言い聞かせているって感じですかね。
祝日
有給休暇を自主的にとれる風潮にないから、政府が強制的に祝日を作って国民を休ませようとしているのでしょうか。実は日本は他の国と比べて祝日が多いんです。
2016年の今年、山の日が増えたので合計16日となりました。他の国の祝日数が最近増えていなければ、日本は世界第2位の祝日数となります。
参考にしたのは2014年のデータです↓
海外の休暇事情
次に、海外の休暇について調べました。
最低有給日数
先ほどのエクスペディアの調査では、日本の有給休暇日数が20日となっていました。どうやらもらえる最大日数で計算しているようです。
有給休暇の日数は勤務年数によっても変わるし、国によっては住んでいる州によって違うということもあるそうです。なので最低有給日数を比べてみました。
参考にしたのはこちら。
List of minimum annual leave by country – Wikipedia
日本、先ほどのエクスペディアのデータで1位だった3か国ブラジル・フランス・スペイン、そして主要な英語圏の国を比較しました。
シンガポール、カナダ、法律で決められた有給がないアメリカを除くと、大体有給休暇日数は20日前後くらいで、消化率は80~100%くらいです。
祝日の給与について
祝日の日数は先ほど述べた通り日本は多めです。少ない国だとイギリスの8日なんてのもあります。
少し今回のテーマからずれますが、今回調べて初めて知ったのが「Paid Public Holidays(有休祝日)」というシステム。ざっくり言ってしまうと祝日は全部有給という国も少なくありません。
月給で働いていると祝日が多い月でももらうお給料は同じです。でも時給で働いている場合、祝日に休むとその分お給料が安くなってしまうんですね。
私は一緒に働いていた派遣社員の方が「今月は祝日が多いから給料が減ってしまう。バイトをしなければ」と言っていたのを覚えています。
せっかく休みでもバイトをしないと生活できないのであれば意味がありません。そういうことがなくなるのが「有給祝日」です。
※2018/07/01追記
カナダで働き始めて約半年経ちました。祝日でお休みがあった月には給料明細にちゃんと祝日手当的なものが付いていますよ。
病気休暇
日本では病気になってしまった場合、有給休暇を使って休むか欠勤扱いになりますよね。インフルエンザなどで出勤停止になってしまったら、有休最低日数の10日のうちの半分くらいを使う羽目になってしまいます。
一方で、多くの国では、有給休暇とは別に有給の病気休暇を設けています。
日本では病気など万が一に備えて有休を使わずに残しておく方が多いと思います。これは2017年の調査で、日本人が休みを取らない理由の1位が「緊急時のためにとっておく」という結果に表れています。
病気休暇がある国なら、有休は自分のリフレッシュのためだけに使えます。
余談になりますが、こんな休暇もあります↓
Sabatical Leave (サバティカルリーブ)
欧米で一般的な研究職の方などに多い休暇。何年か勤務していると数か月~1年くらいとれます。休暇中の過ごし方は自由で、大学教授などが自分の研究のために取ることがあるそうです。
日本ではほとんどなじみのない休暇ですが、日本でも導入している外資系企業を知っています。確かその会社は勤続5年以上の方がこの休暇をとれたはずです。取得してMBA留学をする方もいるのだとか。
調べて分かったこと
多くの国で有給休暇は「自分の好きな時に自分の好きなように使う」ためにあるもの。
有給消化率が低いだけでなく、日本では本当のリフレッシュやバカンスのために休暇を使えないこともあります(病気やバイトなど)。
多くの国では有休は自分のために好きなように使える環境が整っているんじゃないかなと思いました。
おわりに
今日は休暇の過ごし方について、ざーっくり日本と海外で比較してみました。
これだけ制度が違うとなると、プライベートの過ごし方は国や地域によって大きく変わってくるんでしょうね。移住後の生活に直接響きそうなので、移住先を検討するときは休暇についてしっかり確認したいと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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