エシカル消費をあえて疑ってみる。結局消費主義の一つの形に過ぎないのか?
昨日こんな記事を書きました。
続編として、今日はエシカル商品をめぐる消費主義について考えてみました。
エシカルはステータス?
エシカルなものは傾向として高価なことがあります。例えば国産が外国産より高かったり、オーガニックが農薬を使ったものより高かったり。
それを手にできるのは一部の人で、経済的に恵まれない人たちはエシカルを選べないんじゃないかと私はずっと疑問に感じていました。
改めて調べてみると、やっぱりそのことについて書かれている記事がありました。
エシカル消費は裕福な人のステータスを表すものになってしまっている、エシカルだろうがそうでなかろうが、その購入活動自体を見直さなければ意味がない。といった内容です。
消費主義
先日久しぶりにテレビを見みました。選んだ番組が悪かったのかもしれませんが、10分経たないうちに疲れて消してしまいました。
その番組は、これから流行りそうなお店や商品を取材して紹介する内容でした。とにかく新商品、とにかくこんなものが流行ってるよと。こういうテレビを見続けたら、やっぱり買いたくなるものですよね。
流行りを身に着けていないと、身なりに関心のない人扱いされてしまうような風潮もある気がします。
この番組ではエシカル商品についてはやっていませんでしたが、どれだけ消費主義がすごいか思い知らされた感じです。
ファスト・ファッションとエシカル消費
エシカルは割高という話をしましたが、ファスト・ファッションでも環境や労働者の人権に配慮したブランドがあることは前回の記事で書きました。
でも、H&Mに関する2014年のこんな記事を見つけちゃいました。
要約するとこんな感じ。
エシカルを意識したコレクションができた。
限定店舗のみで販売していて、日本では発売日に行列ができる人気だった。
ターゲットはいわゆる意識高い系の女子で、H&Mのブランディングにとってとても意味のあるコレクションである。
通常エシカルは割高になりがちだが企業努力で低価格を目指している。
ほかの商品より高いのはその分デザインが凝っているから。
今まで一部の人だけが手にできたものを、少し通常よりは高めだけれど普通の人でも手にできるような価格帯にして、その「特別感」を売りにしたマーケティングになっているんだそうです。
上で紹介したガーディアンの記事で指摘されていることが、低価格のブランドでも起きているんですね。
おわりに
倫理的なものを選んでいる=良いことをしている→「買うことが正しいこと」というおかしな方向に向かってしまうこともありえます。今の大量生産・大量消費の仕組や、考え方そのものから考え直さなければいけないのかもしれません。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪
【関連記事】
Comments