マルチリンガル育児を目指す家庭にありがちな課題4つ

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マルチリンガル育児を目指す家庭にありがちな課題4つ


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私は日本人、夫はフランス人なので、娘は日仏ミックス、いわゆるハーフです。私たち夫婦は普段英語メインで会話をしていますが、母国語は夫:フランス語、私:日本語。

家ではいつも3カ国語が混在している環境なので、娘の話す言葉は今から気になるところです。我が家では3カ国語が混在しているので、娘がトライリンガルに育ってくれたらなぁと思っています。

マルチリンガル育児

バイリンガルについての情報は割と手に入りやすいのですが、3カ国語(またはそれ以上)での育児についての情報はあまりありません。

ですが、基本的な考え方はバイリンガル育児の情報を参考にすることができます。

バイリンガル育児の場合、主流の考え方は一親一言語方式。パパは英語、ママは日本語など、それぞれの母国語のみで子供と会話する方法です。

3カ国語以上の場合も原則一親一言語のルールで言葉を教えるのがよいそうです。ひとりの親が話す言葉を心替えてしまったり、1つの文章の中にいくつもの言語を混ぜるのは混乱を招いてしまうので避けるポイントです。

私たちもこの「一親一言語方式」を娘が生まれてすぐからやってみていますが、案外ややこしいです。

自分の母国語を話すだけなのだから何も難しいことはないはずだと思っていたのですが、実際は結構複雑だし努力が必要でした。

マルチリンガル育児を目指す家庭の課題

三か国語で育児を実際にちょっとだけやってみて、今後の課題になりそうなことが見えてきました。マルチリンガルを目指す家庭では割とありがちな4つの問題点について、我が家のケースを例に挙げながら書いてみます。

1.お互いの母国語がちゃんと分からない

マルチリンガル家庭のほとんどが、両親の理解する言葉が違うと思います。我が家もそうで夫は日本語が、私はフランス語が多少分かりますが、完璧に理解できるわけではありません。

そのため自分たちの母国語で娘に話していると、すぐ隣で話を聞いていても内容を親の私たちが理解していないことがあります。これが結構煩わしい。

娘に向けた言葉であっても夫に知っておいてほしい場合がありますが、伝わっておらず「さっき言ったじゃん」と思うことも多いです。

また、日本語で話しかけてもまだ娘から返答が来るはずもなく、理解しているのは私だけなのでまるで独り言を言っているかのような寂しさがあります。

2.住む国の言葉とそれぞれの言語のバランス

バイリンガルの場合も言えることだと思うのですが、どちらか(大体母親)と接する機会がどうしても多くなるので、多く接している方の親の言葉や、外で使われている言葉の習得がどうしても優先的になりそうです。

日本語・フランス語・英語を習得におそらく環境的に一番問題がないのは、英語圏に住んだ上で家庭で私が日本語、夫がフランス語を使うことです。

ですが、今私たちは日本在住。このまま日本に住み続けて保育園などに通い始めると、圧倒的に日本語に触れる機会が増えて、3カ国語のバランスが悪くなります。将来フランスに行ったとしても、フランス語で同じことが起こります。

日本かフランスのどちらかに住むなら、その国にとっての外国語を話す方が、頑張ってたくさん母国語を使う機会を作る必要があります。

3.途中で住む国が変わるかもしれない

多言語家庭はもともと多国の関係があるはずなので、途中で家族が住む国が変わる可能性も、単一言語の家庭よりも高いと言って良いでしょう。

2でも十分複雑だと思うのですが、いつかどこかの国に移住して、3カ国語のバランスが変わってしまったり、国によっては4つめの言葉が追加になる可能性だってあります。そうすれば当然子供の話す言語・習得しなければいけない言語にも変化と影響が出ます。

移住する歳の年齢によっても状況は変わりそうです。

4.両方の親にとっての外国語をどうするか

親同士が自分たちにとっての外国語で話している場合は、子供にその言語を学ばせようとしたときに、誰が教えるのかやどの程度のレベルを目指すのか考えなければいけません。

我が家の場合、夫婦の共通語は英語ですが、私たちにとっては外国語なので表現や発音やリズムはネイティブのようにはいきません。当然単語や文法等を間違えることもあります。

英語は世界で使われている言葉なので、多少発音がおかしかろうが文法を間違えようが、意思疎通ができればOKと考えるのならば、娘が私たちの会話から英語を学ぶのでもよいかもしれません。

が、英語圏の英語話者のような、いわゆるネイティブ英語を使えるようになってほしいと考えるのであれば、英語は家庭の会話からではなく「勉強」によって習得させたほうがいいかもしれません。

これには3の住む場所も関係してきます。もし私たちが英語圏に移住するなら、現地で家庭の外で自然に英語が身につくことになります。ならば英語を「勉強」する必要はないし、私たちの英語の間違いを娘が受け継いでしまわないで済みそうです。

まとめ

バイリンガルでも十分大変そうですが、言語が増えれば増えるほど家庭内の言語のかかわり方も複雑になっていて、その分家族の努力も必要不可欠です。

ただ、マルチリンガル育児の先輩たちによれば、たとえ兄弟であっても言語に興味を持つ子とそうでない子がいたりと、親や家庭環境だけでなく、子供本人の関心も言語習得には大きな役割を果たしています。

どうするのがベストなのかあれこれ考えてしまいますが、結局のところ本人の関心や特性にもよりますし、親の私たちだけで勝手に決めることではないんですよね。

それを忘れては親の独りよがりになってしまいます。そんな雰囲気を子供が感じ取ってしまうと、言語を学ぶことに拒否反応を起こしてしまうということにもなりかねません。

成長と感心に合わせてその都度その子に必要な手助けができるように、親の私たちはできることは「どれだけその言語を使うか」よりも「多言語学習が子供にとってどういうことを意味するのかの理解を高めること」なのかもしれません。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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