ハンコ注射は日本だけ!BCGの予防接種、受けさせるべき?海外在住(予定)者の悩み
BCGのワクチンは日本では定期接種ですが、現在私たちが住んでいるカナダでは行われていません。
接種推奨時期とされる生後5~7か月の頃にはまだ日本にいたのですが、結局BCGは受けさせませんでした。
自費での任意接種のワクチンも含め全てこれまで受けさせてきましたし、予防接種反対というわけではなく、BCGに限っては調べて悩んで個人的に考えた結果です。
受けさせなかった理由は主に2つあります。
BCGが廃止の国とツベルクリン検査
まず理由一つ目。移住先として検討していた国々の予防接種事情を調べたところ、BCGが廃止されているところがほとんどだったからです。
そして、BCGが廃止されいる国では学校入学などのタイミングでツベルクリン検査が行われることがあり、検査で陽性になると結核の疑いでレントゲンを撮ったり半年程度服薬をしなければいけない場合があるそうです。
BCGの予防接種を受けているとツベルクリン検査が陽性になるので、結核ではないのにちょっとした騒ぎになる、と他の方のブログなどで読みました。
ならばやらない方がいいかなと思ったんです。
が、改めて今調べてみるとBCGの予防接種をやっている国はまだこんなにありますね(薄いグリーン)。
グリーンのアメリカ、カナダ、イタリアは廃止か特定のグループのみに推奨。カナダはイヌイットの方が対象だそうです。
ピンクの西欧・北欧の多くの国、オーストラリア、ニュージーランド、エクアドルは廃止国、ということでした。
これだけやっている国が多いなら、移民が多いカナダなのでBCGの予防接種によってツベルクリン検査が陽性になることは割とあるんじゃないでしょうか?
だとしたらそんなに大騒ぎにならないのかもしれませんね。どうなんでしょう?
ハンコ注射は日本だけ
ツベルクリン検査の件だけだったら、もしかしたら受けさせていたかもしれません。
もう一つ受けさせたくない理由があったんです。それはハンコ注射を行っているのは日本だけらしいということ。
日本国内でなら小さなお子さんの腕の赤いポツポツを見たら「予防接種だったのね、みんな通る道だね。頑張ったね」で終わりですよね。
あとが残っている大人の腕を見ても、みんな受けるものだから特に驚くこともありません。というか「BCGのあとフェチ」というのもあるそうですよ。この記事を書くために調べていて初めて知りました。
でもBCGが廃止されている国ではリアクションは違うでしょうね。一般の人や医療関係者の間で、日本のこのハンコ注射は知名度どのくらいなんでしょうか?
医師に驚かれたという体験談をブログに書かれている方もいらっしゃいましたよ。
ミラノ駐在ブログ:オランダでの予防接種、日本との違い – livedoor Blog(ブログ)
ただでさえBCGの予防接種になじみが薄いだろうに、ハンコ注射が日本だけであれば、知らない人にはこの18個の針の跡はショッキングですよね。
何事かと思われても仕方ありません。確かに焼印、虐待と思われてしまう可能性だってあるのかも。
ということを知り、もし日本にいる期間が長くなりそうだったら、フランスの夫の実家に行ったときに受けさせよう、とまで思っていました。
ちなみに、フランスでは2007年まで必須だったようですが、現在は高リスクの地域に住んでいる、または1か月以上行く可能性のある場合、両親のどちらかが高リスク国出身の場合などに限って接種するそうです。
BCG : le vaccin contre la tuberculose – Doctissimo
主治医の意見は?
さて、カナダに移住が決まった頃、まだ受けていない他の予防接種について小児科医に相談しに行きました。
【カナダで予防接種】渡航前の準備~当日まで。日本で受けたものと内容や接種時期が変わっても問題ないの?
産まれてからずっとお世話になってきたクリニックでしたが、この時初めてBCG未接種を指摘されました。
移住する可能性が当初からあったので受けていなかったと伝えると「そうなのね~、ならいいと思うよ」の一言。怒られるわけでもなく、接種しなさいと言われることもありませんでした。
おわりに
以上が私の個人的な判断で娘にBCGを受けさせなかった理由です。BCGが必須ではない国に在住の方、うちのように移住予定があった方、どうされましたか?
2020/11/30更新:BCGの予防接種を受けているとコロナウィルスに感染しても重症化しない可能性があるそうですね。まだ分からないことだらけのウィルスなので、だからと言って受けさせればよかったという後悔があるわけではないのですが、未来のことって分からないものですね。
今だったらどうしていたか考えてみたのですが、結核を疑われるというデメリットはなくならないわけで、やっぱりやっていなかったんじゃないかなと思います。コロナウィルスがもっともっと死の危険が高いウィルスだったらまた違ったかもしれません。でも「もしも」を考えてもきりがありませんね。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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