【産後うつ】マタニティブルー体験記:夫の支えと娘への思いで乗り越えた
マタニティブルーと聞くと日常的には妊娠中に感情的になってしまうことを指す場合が多いですが、「Maternity Blues」は本当は産後の気分の浮き沈みのことを言うそうです。別名はベイビーブルーズ。
私も産後マタニティブルーを経験したので、体験記を書きたいと思います。
出産直後
言葉で表すと「出産ショック」っていう感じでした。予定していなかったのに緊急帝王切開になってしまい、短時間の間にいろいろなことが起きて自分の気持ちが置いていかれているような気がしました。
出産した当日の夜は、嬉しいはずなのになぜかネガティブな感情が出てしまい、一晩中どうしたらいいのかスマホで検索していました。一睡もできなかった。
何がつらいのか説明できないのですが突然涙が出てしまいます。うまく言葉が出せなくて、助産師さんにも自分のことが説明できなかったりしました。それから誰と話していてもぼーっとしていて夢の中にいるような現実ではないような感じ。
助産師さんも慣れているのか、出産翌日の夜は睡眠導入剤を飲むように言われました。それでも2時間くらいしか眠れなかったと思います。
両親のお見舞いが苦痛
私の精神状態がそんなだとは知らず、いや、知っていても初孫フィーバーでどうでもいいという感じで、私の両親はとにかくハイテンションで面会にやってきました。
それが本当に苦痛でした。
お見舞いに来てくれた時はまだ体にいろんなチューブがついていて、それを助産師さんたちがちょうど外しに来てくれたんです。その時に床を血で汚してしまった瞬間と、支えてもらってなんとか室内のトイレまで歩いて行く姿を両親に見られたことが本当に嫌でした。
耐えられず追い出すように帰してしまったのですが、それを後になって指摘されたので勇気を振り絞ってつらかったことを言ってみました。
でも返ってきたのは、「そんなの気にしないよ~。孫に会いに来たんだから」との言葉。両親には「そういうつらい時期だからいろいろ配慮してほしい」と暗に伝えたつもりが理解してもらえず、話さなければよかったと後悔しました。
嬉しいのは分かるけれど、娘だけじゃなくて少しは私のことも考えてほしかったです。
退院後の助産師さんのサポート
退院してからも、すごく感情的で泣いたり怒ったりずっとしていた気がします。新生児訪問にやってきた助産師さんに話を聞いてもらうことで少し落ち着きました。
出産した病院で一か月検診があり、本当は戻るのが嫌だったんですがこれで最後と思って行きました。
私と娘の診察がすべて終わり帰ろうとしたころ、助産師さんに呼ばれました。私が入院中につらそうにしていたのを覚えていて、話を聞こうとしてくれたんです。専門家(多分カウンセラーや心療内科)を紹介できるといわれましたが、その時は断りました。
助産師さんからそういう話があったということは、マタニティブルーを通り越して産後うつになりそうなくらいひどかったのかもしれませんね。結果的には専門家の助けなしに1か月検診の後しばらくして良くなりました。
元気になるきっかけとなったのは
何かいつもと違うことがあったわけじゃないんです。ふとこんなことを考えたのがきっかけでした。
「本当に大変なのは娘なんじゃないか?いきなり外の世界に出されて、何も分からないまま病院から家に移動され、でも頑張って生きている。私は産後から今まで自分のことばかり考えていたけれど、娘のことをもっと考えてあげなければ!」
そう思ったときから自然にブルーな気持ちが消えていきました。はっきり覚えていないのですが、多分娘が生後2か月になる頃には落ち着いていたと思います。
夫の支えに本当に感謝
泣いたり怒ったりいつもと違う私と、生まれたばかりの初めての赤ちゃん。しかもそれが言葉もよく分からない外国で起きた。夫も大変だったと思います。
それなのに何も文句も言わずに、感情的な私をただ受け止めてくれていた夫に感謝の気持ちでいっぱいです。夫の支えがなければもっと長引いていたと思います。
産後直後をハイテンションな両親と過ごしていたり、夫の理解がない環境だったらどうなっていたかと思うとぞっとします。
この時に夫が支えてくれたことは一生忘れません。(書いていたら涙が出てきた……。)
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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