自己啓発本は何冊も持っているけれど変われていない、という方にこそ読んでほしい『夢をかなえるゾウ』
ビジネス本や成功本、引き寄せ本はたくさん読んだ。本に書いてあることを実践している時はそれなりに物事が好転している実感がある。でもその時だけ盛り上がっていろいろ試してみるけど全然続かない。
そしてまた今までの生活に後戻り……。そんな方いませんか?
ってすいません、それ私のことです >,<,!
遅ればせながら先日読んだ『夢をかなえるゾウ』が、心にすごく響いたのでご紹介します。
あらすじ・概要
『夢をかなえるゾウ』はベストセラーなのでご存知の方も多いかもしれません。現在はシリーズで2、3まで出ています。
続編の『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』も『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』も面白くて一気に読みましたが、1に比べるとエンターテイメント性が強い感じ。
今回は1についてレビューします。
登場するのは人生を変えたいサラリーマンとインドのゾウの神様ガネーシャ。突然現れて主人公の家に居候し、成功するための課題を与えながら教えを説いていきます。
「知識はあるけど、いつまでも変われない人」にならないために
ガネーシャの課題は全部で29個あって、例えば「靴を磨く」「募金をする」「トイレ掃除をする」など、どこかで読んだまたは聞いたことがあるものがほとんど。
ガネーシャの解説や解釈の仕方にはなるほどと思うことがありましたが、正直なところ、「なーんだ、またそれか」という気持ちもありました。
主人公も大きく劇的に人生を変えられる教えを待っています。
でもガネーシャは全て見透かしていたかのように言うんです。
「ワシが教えてきたこと、実は自分の本棚に入っている本に書いてあることなんや。ワシの教えてきたことには何の目新しさもないんやで」
「まだ何も苦労してへんのに、成功するかもしれへんていう『高揚感』を前借してきもちようなってもうてんねや。でもそのうち、そんな簡単にせいこうでけへんいう現実にぶち当たる。そんとき『先に気持ちよくなってたんやから、その分返してもらいましょ』て返済をせまられて、ヘコむことになるわな。これを繰り返すことで、どんどんやる気がのうなっていく」
グサッときますね。
本を読んで「今度こそ!」と気分が高まっているときはその教えをやってみるけれど、その興奮が収まった後も日常的に自然に実践できるようになってこそ、何かが変わってくるんですよね。
そしてそこには魔法みたいな方法はなくて、コツコツ継続して行動することが何よりも大切なんです。
この本の中のガネーシャの大切な教え
29もの教えがこの本の中には出てきますが、以下の3つのことが共通していると感じました。
人を喜ばせる
成功したい、お金持ちになりたい、変わりたい、というとき、どうしても自分が自分が!となってしまいがちですが、そんな時こそ自分のことは置いておいて人を喜ばせる。
なぜならお金も名声も人が与えてくれるものだから。
意識ではなく行動・環境を変える
意識を変えようとしているのは実際には何もしていないのと同じ。具体的な行動や環境を変えること。
感謝する
自分に足りていないものではなくて、自分の周りにすでにあるものに感謝して愛を注ぐ。
おわりに
最初は文字に起こされた関西弁が読みにく、ガネーシャの傍若無人ぶりが引っかかっていましたが、最後には主人公と同じでガネーシャとのお別れが寂しくなって、ちょっとうるっときてしまいました。
最後の課題が始まったところからのテンポ感がお別れを予感させて切ないんです。
ガネーシャと主人公の掛け合いが面白く、小説としても楽しめる自己啓発書。本当におすすめです!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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