外国人観光客を集客したい居酒屋に必要だと思うもの
先日、外出先にあったうどん屋さんでランチを食べる機会がありました。
メニュー写真を見てフランス人の夫が親子丼を注文したところ、出てきたどんぶりの中のごはんを見てがっかりしていました。ごはんではなくてうどんが下にあると思って注文したのだそうです。
(家で親子丼は何度も作ったことがあるのですが、うどん屋なので「親子うどん」だと思ったのだそうです。)
この出来事があったとき、外国人の友達を連れて居酒屋に行ったときに苦労したことを思い出しました。
居酒屋は観光スポットとして紹介されている
日本の旅行ガイドなどに、居酒屋が観光スポットとして載っていることがあります。日本の会社員が「飲み会」で親睦を深める場所、和食が小皿でたくさん食べられるところなので、日本の文化が知れるところという風に紹介されています。
昔海外から友達が来た時に、私も居酒屋がいいと思ったので連れて行きました。友達はとても喜んでくれたのですが、私はすっかり疲れてしまいました。
日本の食べ物は独特
いろんなお店に連れて行かなくても、居酒屋であればお寿司もうどんもラーメンも家庭的な料理もあることが多いです。一か所でいろいろな和食を楽しんでもらえるというのは合理的ですよね。
最近は観光客向けに、英語メニューがある居酒屋もあります。
でも、和食は海外の食べ物や調理スタイルと違うので、料理名だけを伝えたところで、何なのか分かってもらえないことが多いです。材料そのものが日本特有なことも多いので、一つ一つ説明しなけれればいけないこともあります。
料理に詳しい人は、例えばだしは何を使っているのか、かつおだしの鰹節はどうやって作るかなど、加工品の製造工程まで聞いてくることがあります。
日本の加工品は独特なものが多いので、料理好きな私でもすべて的確に説明できる自信がありません。
海外の友達を居酒屋に連れて行ったときはグループだったので、みんなから質問攻めにあって注文の度に私は疲れてしまいました。
逆に言えば、それだけ和食に興味を持ってくれているということなのかもしれません。
それに宗教的な理由などから、食べられない食材がある方もいらっしゃいます。加工されていると分からないことがあるので、知らずに食べてしまった人を私は知っています。
居酒屋にこういうものがあればいいのに
お蕎麦屋さん、天ぷら屋さん、お寿司屋さんなどは出すものが限定しています。なのでその料理についてガイドブックなどで調べて「これが食べたい!」と思っていく人が多いと思います。
でも居酒屋はいろんな食べ物があります。家庭料理的なものだったり、アレンジ料理だったり。上で挙げた飲食店を伝統文化とするなら、居酒屋はポップカルチャーみたいなものでしょうか。
一つ一つのメニューはガイドブックには載っていないので、事前知識がある外国人観光客はあまりいないと思います。だから先ほど書いたように、料理について分からないことや疑問がたくさん出てきてしまうのかもしれません。
そこで!
外国人観光客を集客したい居酒屋に必要だと私が思うのは「料理を作る過程や、原材料の製造工程が分かるもの」です。漫画入りで作ったりしたら受けるんじゃないですかね。
終わりに
オリンピックが近づいてきて外国人観光客がどんどん増えてきそうなこの頃。ハラールの対応をどうするかという話題も時々耳にすることがあります。
日本人相手でやっていくならあまり問題にならないことも、外国人のお客さんを増やしたいと思ったら考えていかないですね。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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